ともしび

愛してるって言ってます

DOOR TO DOOR

にのみやさんの演技が私はとても好きで、わりといくつも観ているほうだと思うのですが、いつまでたっても冷静に観られません。や、冷静に観られないというのは、没頭しているということではなくて、むしろ逆で、全く没頭できないんです。意識しないとできない歩き方をする時/わかりやすくコミカルな表情をする時/一瞬素に戻った声色を出してしまった時、この人は、今いったい、なにを考えているんだろう、と、そんなことばかり気にしながら画面を凝視しています。いつも。(だから「冷静に観られない」のじゃなく「没頭して観られない」てことですね)(へんな日本語、、、)雑誌のインタビューかなにかで(たぶんSWITCHかな)、演技をしているときだけは周りが見えなくなる(視野が狭くなる)というようなことを話していたので、なんかもう……ド素人の私が想像できるような心理状態では到底ないのでしょうが、それでもこの妙な見方をやめられないとまらない。

作品としてどうか、とかは、主演のひとにこれだけ拘っていたらたぶんまともに判断できる状態ではないと思うのですが、「3部作」を「3部作」として括ることに対する違和感とか、「感動」と銘打つことに対する警戒感とかを、実際に観た後には、変わらず感じていたとしても簡単には否定できなくなってしまうなと。でもこれも主演に拘っているからかもしれない。