小説は、9冊刊行されているんですね
巷にはキャラクターグッズが溢れているけれど(私もミニタオルをもっています)、そういえば原作は読んだことがなく、有名なキャラクターたちをおぼろげに知っているだけでした
児童文学なので、出会う人は小学生の頃に出会うのでしょうが、私はそのタイミングでは出会わず
でもこれが、なかなかどうして、大人が読んでも充分すぎる読み応え
いまさら興味をもったのは、書店で、すてきな装丁に惹かれたからです
2014年が原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年であることを記念して出された、講談社文庫の限定スペシャルカバー版、とのこと
こちら↓

- 作者: トーベ・ヤンソン,下村隆一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
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表紙になっているシーン、幻想的で、美しくて、ああ児童文学ってこうだった…想像力を掻き立てる圧倒的な世界観…って、読みながら感動してしまった
迫りくる彗星、つまり脅威に対して、その孤独を捉えるところも、はっとさせられます

- 作者: トーベ・ヤンソン,山室静
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
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登場する生き物たちが、欠点も含め、というか欠点がちゃんとあるからこそもれなく魅力的で
彼らの行動が、やがて一つの結末へと収束していく
最後の飛行おにの気持ちを想像すると、なんだか切なくて泣きそうになってしまいます
全然、ちゃんとハッピーエンドの、大団円なのに

- 作者: トーベ・ヤンソン,小野寺百合子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/13
- メディア: 文庫
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ハリーポッターシリーズにおける親世代編みたいなもの
ムーミントロール、スニフ、スナフキンの父親たちの冒険譚を、その息子たちが知るのだけれど、自分の父親の有様を仔細に聞きたがる彼らがかわいくてもう…
特にスナフキン! 自由を愛し何物にも囚われない孤高なイメージを勝手につくっていたので、本作での彼の様子は、端的にいうと「萌え〜」です
挿絵も、なんともいえない味わいがあって大好き
まだあと6冊もあるなんて、幸せです
後半の作品は作風が少し変わってくるらしいので、それもたのしみだな
余談
スナフキンといえば、伝説のダ・ヴィンチ…
加瀬亮がスナフキンに扮するなんて、サブカル女子を殲滅させようとしているとしか思えない神企画、検索したら2005年12月号でした
えっ、11年前?!
まじか…という気持ちです そんな前か…